若狭屋Xの居合日誌

居合道を始めた大学生のブログ。目下の悩みは稽古時間の確保。

剣身一体?

はてなブログにもカテゴリー機能があると知り、「愛刀(影蝶)」というカテゴリーを作りました。

 

居合道を始めた理由は実は色々あるのですが、日本刀への憧れというのも結構な割合を占めています。大いに不純な動機ではありますが、居合道をされている方で、日本刀が嫌いという方はあまりいないのではないでしょうか。

 

私が最初に使っていたのは、先生からお借りしていた2尺3寸の模擬刀です。私の身長は約162cmなので、だいたい定寸ぐらいで丁度良かったはずなんですよね。

ところがそのうち身長の割に腕が短いことが判明したので、愛刀は2尺2寸5分の長さで作っていただきました。私の技術がUPすればまた事情は変わるのでしょうが、正直なところ長い刀への憧れはあまりないので、当分はこれで構わないと思っています。

 

カテゴリー名は「愛刀(影蝶)」ですが、勿論私は今のところこの模擬刀以外に刀は持っていません。師匠にも「いつかは真剣を」と言われていますが、果たしてそんな日はくるのでしょうか。恐怖が先行して、多分普通の剣士さんより真剣への憧れが薄いかもしれません。

 

自分の刀を持つまでは、きっと自分は模擬刀コレクターになるのだろうと思っていました。ところが案外1振りあると事足りるんですよね。

まあ、スペアということでいつかもう1振りぐらいは欲しいなと思っていまして、だからこそカテゴリー名も「愛刀(影蝶)」としたわけですが、ちょっと先の話になりそうです。

 

それと、刀に愛称をつけるに違いないとも思っていました。ところがこれも今のところありません。剣身一体という言葉がありますが、思えばバイオリンを習っていた頃も、自分のバイオリンには名前なんて付けていませんでした。

ただ楽弓は2本あったので、区別のために「螺鈿(アイの部分に螺鈿が使われていたため)」と「フランス(フランス製だったため)」と呼んでいましたが……。

 

というわけでこの「影蝶」は、美濃坂製の鍔の形に由来しています。本当はもっと目立つ個性がいくつかあるのですが、分かり易い上にそれなりに風流なので、この刀の愛称も「影蝶」ということにしておきましょう。

 

 

ちなみに私は、日本刀そのものより刀装の美しさに惚れ込んだタイプです。

鍔で言うと透かしの入ったものが好きで、美濃坂の中で選ぶとすれば「車透かし」にしようと決めていたのですが、本体が肥後拵であることを考えると、鍔も肥後鍔を意識した、地味だけどシンプルで美しいもの方が似合うだろうなぁと思い、自分の”透かし好き”と”肥後鍔風”を折衷させて「影蝶」にしました。

 

強いて言えば、私が選んだモデルのデフォルトの鍔は、見るからに軽そうな「肥後」なんですよね。

普段、刀の重さに悩まされている身としては、狡い話ですが、鍔も明らかに軽そうなものを選べばよかったかなぁ……と時々思います。まあ影蝶も軽い鍔ですが。